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プレイバック1980年代 (文春新書)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 75327 位
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1980年代を見事に描き出した好著
筆者の村田晃嗣氏は、同志社大学法学部の教授で国際関係論を専門とする学者です。『大統領の挫折』、『アメリカ外交』、『戦後日本外交史』等の著作を世に問うてきました。
1980年代の理解ですと筆者より年上の当方の方が詳しいのでは、という先入観は見事に裏切られました。
最初から最後まで、その記述の確かさと幅広い見識にただただ唖然とするばかりでした。傲慢な予見を持ったことを恥じ入る脱帽の著作だと言えます。
文章は平易であり、断定口調ではないのですが、幅広い領域やジャンルを扱っており、実に説得力のある分析が至る所でなされています。
筆者の専門である政治史や国際関係史、特に外交史での詳細な記述は、当時の出来事を思い浮かべる契機になっただけでなく、マスコミに書かれていないような裏の権力構造をあぶり出すかのようでもありました。気鋭の政治学者の辣腕振りを見せてもらった思いです。
その記述の範囲は、芸能やスポーツ、文芸、社会事象にまで広げられており、昭和のラストを飾る時代の世相史としての魅力も併せもつ好著です。
1980年代を生きてきた方にとって、自分史と照らし合わせて読み進めることで、忘れていた思い出をプレイバックする魔法のランプのような役割も持ちえています。
日本が「バブル崩壊の道」をたどる意味合いも見えてきますし、現在の政治状況と瓜2つの事象も見てとれます。
歴史は繰り返すといいますが、つい20年ほど前のことを辿りながら閉塞感漂う現在の問題を考える切っ掛け作りに若い世代の方もお読み頂ければと思いました。
断崖絶壁への上り坂
バブル絶頂期に至るまでの世相を1年ごとに淡々と記述している。バブルの頃は日本人は自信(過信?)にあふれていたなと改めて思った。
読みやすい。懐かしい。
1980年代に何が起こっていたか、政治と外交の流れを軸に語られている。
各年の国内外の政治状況が解説された後に、その年の世相を描写する構成になっていて、そこで当時を思い出しながら一息ついて、次を読み進む、という具合。世界の中の日本が置かれていた位置を確かめながら、そしてそれが今現在にどう繋がっているか、時として思い起こしながら、あの時代を振り返る。経済にそれほど重点が置かれていないせいか、読んでいて「バブル」的な世相はそれほど感じられない。学者の道を歩んでいた著者の堅実な生き方が映っているのだろうか。個人的には、特に国内政治に関しては漠然とした理解しかなかったので、大変勉強になった。
著者とほぼ同世代なので、世相の捉え方に共感を覚えながら、懐かしく読んだ。方々に披露されるトリビアも楽しい。太宰治と松本清張が同じ年生まれって、知ってました?
80年代を振返ると共に、将来を考える上で、面白い本です
タイトル通り、バブルに代表される1980年代を、政治・経済・文化・世相等の様々な出来事から、1年ごとに振返った本です。80年代を、高校生・大学生として過ごした自分にとって、「ああ、そうえいば、あんなこともあった」という懐かしさと共に面白さを感じました。
ただ、類書と違うことは、政治学を専攻される大学教授の本だけに、とりわけ、政治についての記述が鋭いこと。単に、「○○が政権をとった」という事実を羅列するだけでなく、その背後にある意味を、適度なアイロニーを持って、記載されており、面白く読めました。
しかし、80年代を、このように概観してみて感じるのは、日中問題を始め、当時から存在する根本問題は、ほとんどが解決していないんだなあという事実。オビにあるとおり、日本は、再び「坂の上の雲」に昇った国になれるのか、将来の行動を考えるのにも、良い本だと思いました。
当たっている
近代日本がよく描かれていると思いました。私はこの時代に青春時代を過ごしましたが、悪い時代ではなかったと思っています。この時代を楽しみつつ、懐かしく読めたらと思います。日々歴史は変わっていますが、立ち止まって過去を考えてみるのもいいかもしれません。よく分析されていると思いました。
文藝春秋
アメリカ外交 (講談社現代新書) バブル文化論―“ポスト戦後”としての一九八〇年代 バブルの肖像 米国初代国防長官フォレスタル―冷戦の闘士はなぜ自殺したのか (中公新書) そこまでやるか!―あなたの隣のスゴイヤツ列伝 (日経ビジネス人文庫)
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